【ツクダ銀英伝シリーズとは?】

 田中芳樹原作、「銀河英雄伝説」中にて語られた数千〜十数万隻単位の艦隊戦を再現するボードSLGである。

 1ユニットは7〜800隻(例外あり)で、例えば1万6000隻の艦隊なら約20ユニットで1個艦隊と言ったところか?ユニットにはそれぞれ「射撃力-突撃力」「防御力」「移動力」が書かれている。

因みに、艦種は厳密に区分化されておらず。通常戦艦、宇宙母艦等を主体に構成すると思われる「通常艦ユニット」と、高速戦艦或いは巡航艦・駆逐艦を構成の主体とするものと思われる「高速艦ユニット」が存在し、中にはリップシュタット戦役時の貴族連合の私兵或いは貴族指揮官の編成の拙さを表わす物(例えば速度や装甲のマチマチな艦種を雑然と考え無しに並べている代物)のような「不規則艦艇群ユニット」(遅くて弱い)なる物も存在する。

艦隊の行動は「行動チット」と呼ばれる紙の駒をカップに入れ、それをランダムに引き、該当する指揮官の艦隊が「移動-戦闘」を行なっていくものである。チットの数はそれぞれの指揮官の能力によってマチマチで、基本「1〜4枚」までの数が設定されているが、中にはチットの数を増やす参謀付きの指揮官もおり、例えば、某茶飲み提督のように最大「6枚」と言うインチキのような数の行動チットを有する場合もある。

 戦闘は通常の中〜長距離砲での射撃を表わす(と言っても、基本は隣接するヘクスにしか射撃は出来ない)「射撃」と、短距離砲やワルキューレ・スパルタニアン等艦載機での戦闘を表わす(と思われる)「突撃」の二種類があり。また、それぞれに長じた指揮官には「集中射撃」及び「突撃」なる『特殊能力』を付与されている指揮官も存在する。

戦闘はCRT(戦闘結果表)で解決するのだが。その際、指揮官の能力(「攻撃能力」・「防御能力」に分かれる)の差をダイスの目に増減する事が出来る。因みに「攻撃能力」は1〜8、「防御能力」は1〜9段階まであり、攻撃能力の最高はヤン・キルヒアイス・ラインハルト・ビッテンフェルトの「8」。「防御能力」能力の最高はヤンの「9」、二番目はキルヒアイス・ミュラーの「8」となっていて、それぞれ比較してみると指揮官の個性が現れており中々興味深い。

 


我が艦隊に退却の文字は無い!!
 

 

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