銀河英雄伝説外伝2

2006年　コミックマーケット71　2007年　コミックマーケット72・73

ゲームマーケット2007にて頒布

　本サイト管理人がデザインした同人エキスパンション第2弾であり、（自称）シリーズ第「-1弾」（前シリーズの「アスターテアムリッツァ」からの逆算）副題は「ツクダ銀河英雄伝説シリーズ・エキスパンションキット」　題材は外伝3巻から。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

これもシナリオは二本。

◆「混戦始末記：～ヴァンフリート星域会戦～」

登場艦隊：

帝国　ミュッケンベルガー艦隊１6ユニット　メルカッツ艦隊１０ユニット　グリンメルスハウゼン艦隊15ユニット

同盟　第五艦隊（ビュコック）13ユニット　第十二艦隊（ボロディン）11ユニット　第六艦隊（ムーア）11ユニット

　DVDを観ないとイマイチ判り辛い展開の会戦。流石に全体の会戦を再現するのは無理だと思えたので、ヴァンフリート4-2星域の同盟軍補給廠からの救援要請を受けた第五艦隊が総司令部の指揮を逸脱、同星域に展開するところからシナリオは始まっている。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

それにしてもこの会戦の同盟軍、原作では4個艦隊動員しているくせに、兵力はたったの29800隻と言う意味不明な設定だ。ヴァンフリート4-2星域に向かった第五艦隊が10000隻と言う事なので残りを3で割ると6300隻になってしまう。これでは後のストーリー（本伝）の艦隊数（因みに、ヤン艦隊誕生の時は7000隻前後で「半個艦隊」呼ばわりされている）とは全く辻褄が合わなくなっている（この原作者は巻数を重ねる毎に設定が矛盾していくんだよな・・・）

そこで、DVDではどう見ても3個艦隊しか画像に映っていなかったので、1個艦隊は削除してしまい都合3個艦隊と言うことにした（それでも一個艦隊あたり9000隻の兵力しか……）

　帝国軍は32700隻と、総兵力は判っている物の、登場する指揮官がミュッケンベルガーとグリンメルスハウゼンとしか分っていないので、原作文中でもしばしば名前が登場し、さらにバランス取りを兼ねてメルカッツを登場させる事とした。　

流石にラインハルトは……200隻前後の分艦隊ではユニット化すら困難なので、特に登場させない事とした。

なお、グリンメルス艦隊（笑）は、地上戦撤収のまごつきを再現する意味で、ランダムターンに登場する増援としての役割でしかない。

◆「千億の星、ひとつの野心：～第六次イゼルローン攻略戦～」

登場艦隊：

帝国　ミュッケンベルガー艦隊8ユニット　メルカッツ艦隊8ユニット　ゼークト艦隊8ユニット　ラインハルト分艦隊2ユニット

同盟　ロボス艦隊6ユニットロボス艦隊分艦隊（ホーランド）4ユニット　第七艦隊（ホーウッド）12ユニット　第八艦隊（アップルトン）12ユニット第九艦隊（アルサレム）6ユニット第九艦隊分艦隊（モートン）6ユニット

　これも外伝DVDが無かったら作れなかったシナリオ。同盟軍30000隻、帝国軍20000隻と兵力だけは判明していたものの、今度は同盟軍の指揮官が判らず、DVD映像における作戦会議のシーンにホーウッド・アップルトン・アルサレム「らしき」人物が映っていたので、何とかシナリオをでっち上げることが出来た。

帝国は、何時もの宇宙艦隊司令長官閣下と、原作でも活躍していた（との記述がある）メルカッツ及びラインハルトのささやかな艦隊。バランス調節の為、それほど優秀でないイゼルローン駐留艦隊司令官ゼークトを登場させた。……その他ミッターマイヤー、ロイエンタールも居たようだが、これまた双方とも100隻前後の艦隊規模でしかなく「ヴァンフリート」のラインハルト同様登場させるわけにはいかなかった。

だが、よりにもよって同盟軍指揮官が使えない御仁揃いなのでバランス取りに四苦八苦。ロボスには前作外伝1に登場した参謀としてのヤンユニット及びグリーンヒルで能力を底上げ、さらに「艦隊総指揮官ラインハルト」ルールを同盟軍に導入。更にこの時期、第九艦隊の分艦隊司令官だったかどうかも怪しいモートン少将を無理やり登場させる等々、「苦肉の策の総合商社」と言う具合になってしまったのであった……。

　このシナリオは、主題が要塞攻略と言う性格上、同盟軍に対要塞攻撃用艦艇としてホーランド指揮下の「ミサイル艦」ユニットを新たに設定。通常艦艇の「射撃力-突撃力」に加え「対要塞攻撃力」を持つ強力なユニットとした（その代償に防御力が乏しい）

ミサイル艦

　その他特別なユニットとしてラインハルト分艦隊のユニットがある。ラインハルトの旗艦「タンホイザー」を「リップシュタット戦役」のバルバロッサ並みに強力にし、指揮下の高速艦ユニット（お遊びで、艦長時代のビッテンフェルトの乗艦「シュワルツ・ティーゲル」にしてあるｗ）も強力な物としてある。

これはテストプレイ時、ラインハルト艦隊を3～4ユニットに設定してしまうと（相手が相手だけに）結構とんでもない存在になってしまうとの指摘があり、指揮下のユニット数を制限する代償の回答としての処置である。

　実際にプレイしてみると、本シリーズにおける「要塞」ルールがそれほど強力ではなく、寧ろ「使えない」ことが判明。トールハンマーの射程が短すぎ、その射界が帝国軍の数の少なさを補う程度にしか機能していないので、プレイ中はイゼルローン要塞の存在等には目もくれず艦隊戦に終始してしまう場合が多いと言う（原作通りの）本末転倒なシナリオとなっている（笑）

丁稚あげてみた指揮官：

名称：攻撃能力・防御能力・艦隊指揮力「指揮範囲」チット（特殊能力）

グリンメルスハウゼン

3・3・6「5」1 　　　　　　　　.　　　　

　過大評価の嫌いは感じる物の、あの人を観る目の確かさや、「あの」底知れぬ人物像なので、「貴族の馬鹿息子」どもと同列に扱うわけにはいかないと思いこの能力値となった。

隻数の関係上、同盟軍第六艦隊と互角以上に戦える筈である（笑）

「駆逐艦エルムⅢ号、中破のため後方へしりぞきます。」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　